2008年6月22日(日)09:49

ユンケル首相:「EU危機への対処法としてEU全体の国民投票を」

ベルリン(AFP)

アイルランドのリスボン条約否決による危機を受け、ルクセンブルクのジャンクロード・ユンケル首相はEU全体の国民投票の実施を主張した。「私はEU全体の国民投票という考えにはまったく反対しない」と首相はビルト日曜版Bild am Sonntagに語った。確かに今の段階ではそのための条約上の基盤が欠けている。「しかし将来これは有意義な手段になる可能性がある。欧州連合の加盟国として留まり、権限や要求を放棄する用意があるのか、などという原則的な問題についてもである」とユンケル首相は主張した。こうすれば「明確になる」だろう。

欧州連合では半数の人々が「一層の欧州統合が必要だ」と確信している一方、他の半数は「もうこれで欧州統合は充分」と考えている。「かつては国境が消滅すれば人々は喜んだものだ。しかし今日では欧州の多くの人々が国境の復活を望んでいるように思える」とユンケル首相はビルト日曜版に語った。

原題:Juncker: Europaweite Referenden als Mittel gegen EU-Krise f.H.O.




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